「ゲーミングモニターを買ったら、ゲームはヌルヌル動くのに配信映像がカクカクになった」——そんな失敗をする前に読んでほしい記事です。
配信とゲームプレイでは、モニターに求めるスペックが微妙に違います。リフレッシュレート・応答速度・解像度の3つを正しく理解しないと、高いモニターを買っても「思ってたのと違う」という結果になりがちです。
この記事では、配信・ゲーム兼用で使えるゲーミングモニターを予算・解像度・リフレッシュレート別に6製品厳選して紹介します。自分のスタイルに合った1台が必ず見つかります。
配信用ゲーミングモニターの選び方3つのポイント
①リフレッシュレートは144Hz以上を選ぶ
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値です。60Hzと144Hzでは、動きの滑らかさに明確な差があります。
配信者として自分が快適にゲームをプレイするためには最低でも144Hzが必要です。165Hz・240Hz・360Hzと上がるほど滑らかになりますが、FPSなど反応速度が重要なゲームでなければ165Hzで十分です。
②応答速度は1msを選ぶ
応答速度は色が変化するまでにかかる時間で、数値が低いほど残像が少なくなります。5ms以上になると高速な動きでブレが目立ちはじめるため、GTG(Gray to Gray)1msを基準にしましょう。
パネルの種類はIPSが配信用として最もバランスが良いです。TNは応答速度は速いですが発色が悪く、VAは発色は良いですが応答速度が遅い傾向にあります。IPSはその中間で、色再現性と応答速度を両立しています。
③解像度は目的に合わせて選ぶ
解像度はFHD・QHD・4Kの3種類が主流です。それぞれの特徴を以下にまとめます。
| 解像度 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| FHD(1920×1080) | PCへの負荷が低い・価格が安い | 配信初心者・予算を抑えたい人 |
| QHD(2560×1440) | コスパと画質のバランスが最良 | 本格的に配信・ゲームを楽しみたい人 |
| 4K(3840×2160) | 最高画質・PCスペックが必要 | クリエイター兼配信者・将来性を重視する人 |
配信・ゲーム用ゲーミングモニターおすすめ6選
① ASUS TUF Gaming VG249Q1A-J|予算重視の入門モデル
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 画面サイズ | 23.8インチ |
| 解像度 | FHD(1920×1080) |
| リフレッシュレート | 165Hz |
| 応答速度 | 1ms(MPRT) |
| パネル | IPS |
| 同期技術 | FreeSync Premium |
| インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×1 |
こんな人におすすめ:初めてのゲーミングモニターを予算を抑えて購入したい配信初心者・ゲーミングPC入門者
ASUS TUF Gaming VG249Q1A-Jは、165Hz・IPS・1msというゲーミングモニターの基本スペックを2万円台で揃えられる入門モデルです。配信映像はFHDで十分な品質が確保でき、PCへの負荷も最小限に抑えられます。
ASUSの「Shadow Boost」機能により暗い場面の視認性が向上し、FPSゲームの配信でも見やすい画面を維持できます。HDMI端子が2系統あるため、PCとゲーム機の両方を接続したい配信者にも便利です。
- ✅ 2万円台でIPS・165Hz・1msを実現
- ✅ HDMI×2でPC・ゲーム機の同時接続が可能
- ✅ 軽量コンパクトで設置場所を選ばない
- ❌ スピーカー非搭載
- ❌ 高さ調整機能なし(チルトのみ)
② BenQ MOBIUZ EX2710S|スピーカー内蔵・27インチFHDのコスパ最強モデル
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | FHD(1920×1080) |
| リフレッシュレート | 165Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| パネル | IPS |
| 同期技術 | FreeSync Premium |
| スピーカー | treVolo 2Wステレオ内蔵 |
| インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×1 |
こんな人におすすめ:外部スピーカーなしで配信環境を整えたい人・27インチFHDを予算内で購入したい人
BenQ MOBIUZ EX2710Sの最大の特徴は、BenQ独自の「treVolo」スピーカーを内蔵している点です。一般的なゲーミングモニターの内蔵スピーカーは音質が貧弱なことが多いですが、EX2710Sのスピーカーは配信中のゲーム音・BGMを十分な音質で再生できます。
27インチの大画面でFHD表示のため、デスクトップUIや配信ソフト(OBS)の操作がしやすい点も配信者にとって使いやすい特徴です。FHDなのでゲームの描画負荷も低く、配信と録画を同時に行う場合でもPCへの負担を抑えられます。
- ✅ treVoloスピーカー内蔵で別途スピーカー不要
- ✅ 27インチの広い作業スペース
- ✅ HDRiで映像コンテンツも高品質に表示
- ❌ 27インチFHDはドット密度がやや低め
- ❌ USB-C接続非対応
③ GIGABYTE M27Q|KVM搭載・170HzのコスパQHDモデル
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | QHD(2560×1440) |
| リフレッシュレート | 170Hz |
| 応答速度 | 0.5ms(MPRT) |
| パネル | SS IPS |
| 同期技術 | FreeSync Premium |
| 色域 | DCI-P3 92% |
| インターフェース | HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1、USB 3.0×2 |
| 特殊機能 | KVMスイッチ搭載 |
こんな人におすすめ:PCと作業用機器を1台のモニターで切り替えて使いたい配信者・コスパ重視でQHDを選びたい人
GIGABYTE M27Qは、170Hz・QHD・KVMスイッチという3つの特徴を持つコストパフォーマンスに優れたゲーミングモニターです。KVMスイッチ機能を使えば、キーボードとマウスを1セットで複数のPC間を切り替えられます。配信用PCとサブPCを使い分けている配信者に特に便利な機能です。
DCI-P3 92%の色域をカバーするSS IPSパネルは発色が鮮やかで、ゲーム映像をより豊かな色彩で楽しめます。USB 3.0ポートを2系統搭載しており、ゲームパッドやWebカメラ、外付けストレージをモニターのUSBハブ経由で接続できるため、デスク上の配線をすっきりさせられます。
- ✅ KVMスイッチで複数PC切り替えが便利
- ✅ 170Hzと0.5ms(MPRT)で動きが滑らか
- ✅ USB 3.0ハブ内蔵でケーブル管理が楽
- ❌ G-SYNC非対応(FreeSync Premiumのみ)
- ❌ スタンドの高さ調整幅がやや狭い
④ MSI Optix MAG274QRF-QD|量子ドットで色鮮やかなQHDモニター
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | QHD(2560×1440) |
| リフレッシュレート | 165Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| パネル | Rapid IPS(Quantum Dot) |
| 同期技術 | G-SYNC Compatible・FreeSync Premium |
| インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×1、USB-C |
こんな人におすすめ:色再現性を最優先にしたい人・ゲームだけでなく映像制作もするクリエイター配信者
MSI Optix MAG274QRF-QDは「量子ドット(Quantum Dot)」技術を採用したRapid IPSパネルが最大の特徴です。10億色以上の色表現が可能で、標準のIPSパネルと比べて明らかに色が鮮やかです。ゲーム配信だけでなく、サムネイル制作や動画編集を行う配信者に特に向いています。
USB-C接続に対応しており、対応ノートPCとは1本のケーブルで映像出力と給電を同時に行えます。OBSを使った配信環境構築時の配線整理がしやすい点は実用的な利点です。
- ✅ 量子ドット技術で色域が広く映像が鮮明
- ✅ USB-C接続対応でケーブル1本で接続可能
- ✅ KVMスイッチ内蔵で複数PC切替が便利
- ❌ 量子ドットの恩恵を活かすにはカラープロファイル設定が必要
- ❌ 他のQHDモデルと比べてやや価格が高め
⑤ ASUS ROG Swift PG259QNR|360Hzで競技FPS配信者に最速モデル
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 画面サイズ | 24.5インチ |
| 解像度 | FHD(1920×1080) |
| リフレッシュレート | 360Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| パネル | IPS |
| 同期技術 | G-SYNC |
| 特殊機能 | NVIDIA Reflex Latency Analyzer搭載 |
| インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×1 |
こんな人におすすめ:FPS・バトルロイヤル系ゲームの競技シーンも意識している上級配信者・プロを目指すゲーマー
ASUS ROG Swift PG259QNRは、360Hzという圧倒的なリフレッシュレートを誇るハイエンドゲーミングモニターです。APEX LEGENDS・Valorant・CSGOなどのFPS配信では、敵の動きを最大限滑らかに表示できるため、プレイの質と配信映像のクオリティを同時に高められます。
NVIDIA Reflex Latency Analyzerを搭載しており、システム全体の遅延をリアルタイムで計測できます。自分のゲーム環境のレイテンシーを把握したい配信者にとっても実用的な機能です。ROGデスクマウントキットが付属しており、モニターアームなしでデスクエッジに設置できます。
- ✅ 360Hzで業界最高クラスの滑らかな映像
- ✅ NVIDIA Reflex Latency Analyzerで遅延計測が可能
- ✅ ROGデスクマウントキット付属
- ❌ 価格が高く予算を選ぶ
- ❌ FHDなので高解像度映像には向かない
⑥ LG UltraGear 27GP950-B|4K・144Hz・HDMI2.1対応の最高峰モデル
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | 4K(3840×2160) |
| リフレッシュレート | 144Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| パネル | Nano IPS |
| 同期技術 | G-SYNC Compatible・FreeSync Premium Pro |
| HDR | VESA DisplayHDR 600 |
| インターフェース | HDMI 2.1×2、DisplayPort×1 |
こんな人におすすめ:最高画質の配信を目指す上級者・PS5やXbox Series Xも接続したいゲーム機兼用配信者
LG UltraGear 27GP950-Bは、4K解像度・144Hz・1ms・Nano IPS・HDMI 2.1という5拍子揃ったフラッグシップゲーミングモニターです。4K映像での配信・録画が可能なため、将来的に高解像度配信へ移行する際にもモニターを買い替える必要がありません。
HDMI 2.1を2系統搭載しているため、PS5やXbox Series Xをそれぞれ4K/120fps対応で接続できます。ゲーム機での配信環境を4Kで整えたい場合、このモニターは現時点での最終解答といえます。DisplayHDR 600認証により、HDRコンテンツの再生品質も高水準です。
- ✅ 4K・144Hz・1msを同時に満たす最高峰スペック
- ✅ HDMI 2.1×2でPS5・Xbox Series Xの4K/120fps対応
- ✅ DisplayHDR 600でHDR映像も高品質
- ❌ 4K映像を活かすにはハイエンドGPUが必要
- ❌ 価格が高く、PCスペックが追いついていない場合は宝の持ち腐れになる
6製品スペック比較表
| 製品 | サイズ | 解像度 | Hz | 応答速度 | パネル | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ASUS TUF VG249Q1A-J | 23.8″ | FHD | 165Hz | 1ms | IPS | 予算重視・入門 |
| BenQ MOBIUZ EX2710S | 27″ | FHD | 165Hz | 1ms | IPS | スピーカー重視・FHD |
| GIGABYTE M27Q | 27″ | QHD | 170Hz | 0.5ms | SS IPS | KVM・コスパQHD |
| MSI Optix MAG274QRF-QD | 27″ | QHD | 165Hz | 1ms | Rapid IPS QD | 色重視・クリエイター |
| ASUS ROG Swift PG259QNR | 24.5″ | FHD | 360Hz | 1ms | IPS | 競技FPS配信者 |
| LG UltraGear 27GP950-B | 27″ | 4K | 144Hz | 1ms | Nano IPS | 最高画質・将来性重視 |
よくある質問
配信に144Hzは必要ですか?60Hzでも問題ないですか?
配信出力自体は60fps設定が多いため、視聴者への映像品質は60Hzでも変わりません。ただし、自分がゲームをプレイする際の快適さは144Hz以上で大きく向上します。配信しながら自分も楽しむためには144Hz以上を推奨します。FPSなどの反応速度が重要なゲームでは特に差を感じやすいです。
FHDとQHDはどちらが配信向きですか?
配信解像度がFHD(1080p)なら、プレイ用モニターもFHDで十分です。ただしQHDは作業スペースが広く、OBSなどの配信ソフトの操作がしやすいメリットがあります。PCスペックに余裕があるならQHDを選んでおくと、配信以外の作業もはかどります。
PS5やSwitchでも使えますか?
基本的にHDMI接続があれば使用できます。ただし、PS5の4K/120fps出力を活かすにはHDMI 2.1対応モニターが必要です。SwitchはFHD出力のため、この記事で紹介したどのモニターでも問題なく使えます。
まとめ:予算・スタイル別おすすめ
| スタイル | おすすめ製品 |
|---|---|
| 配信初心者・とにかく安く揃えたい | ASUS TUF Gaming VG249Q1A-J |
| スピーカー内蔵でシンプルに使いたい | BenQ MOBIUZ EX2710S |
| QHDでコスパ重視・KVM必要 | GIGABYTE M27Q |
| 色にこだわりたい・クリエイター兼配信者 | MSI Optix MAG274QRF-QD |
| FPS配信・競技レベルを目指す | ASUS ROG Swift PG259QNR |
| 最高画質・将来性を重視 | LG UltraGear 27GP950-B |
迷ったときの最推薦はLG UltraGear 27GP850-Bです。QHD・165Hz・Nano IPS・4方向スタンド調整と、配信に必要なスペックをすべてバランスよく備えており、長く使えるコスパの高い1台です。
配信環境の構築でマイクや音声機材についても知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
